2019夏
痛いところにさわっちゃった夏休み。
大きな旅行もせず、PC不調、お車選び、体調不良とその延長に携帯水没事件とパッとしない出来事目白押しだったわけですが、とてもたくさんのドラマを視聴しました。その多くは、少女漫画の延長のようなものから、初見の韓流ドラマや華流ドラマ、もうちょっと現実味のある設定のものも含めて、共通しているのは胸がキュンとなるような恋愛ものでした。夜中のテレビでたまたま見たものの続きを見たくなってしまい、ネットテレビやアマゾンプライムビデオなどに手を出したからです。
職業柄、子供にゲームやテレビやネットを見る時間にルールを設けましょう、と保護者の方に呼びかけることが多いわけですが、特にゲームに関してはハマると大人の方が歯止めが効かなくなり生活に支障が出ることもままある、と聞くことがありました。テレビもそう!大人買いっていう言葉はまさに動画にも当てはまるのです。連続ドラマなどは、際限なく最終回まで見続けてしまいます。身を以てそういう体験をしたのも初めてだったし、健康に影響するというのも身をもって感じました。目はしょぼしょぼするし、肩こり、一日の運動量の低下。。。で結果的に言いますと、ドラマを5本、映画を3本見たところで、ネットテレビを解約しました。とは言ってもアマゾンプライム会員をやめたわけではないので、プライムビデオは見られるのですけれど、かなりお腹いっぱいになっています。
そして、どこにも出かけず、貴重な休日を一日中家でベタなハッピーエンドのドラマを見続けた結果、思いがけず自分探しの旅に出かけて帰ってきたような状態に至りました。
以前から意識はしていたことですが、半世紀以上生きていてオヤジ化を自虐ネタにし、職業人としていろいろ偉そうにしている外面は仮の姿で、20代のようにドキドキしながら友達と恋人の間を行ったり来たりするような物語が好き。恥ずかしいほど青い。(のか?)
なぜそのような趣向に走るのか、図らずもわかってしまった夏でした。その昔流行った自己啓発セミナーでも発見できなかったよ。大人になる前に家を出て一人暮らしを始めたこともあり、年老いてきた母親と接する時間が増えてきた最近、母親との関係についてもああそういうことだったんだ、と感じることがたくさんあるのです。親の転勤によって(と思うことで)不完全燃焼な部分がたくさんあった高校生活への未練とでもいうのか、まさに不完全燃焼による心残りを、学生時代からの微妙な関係を描いた物語に入り込むことで昇華しようとしている!?そして、恋愛を推奨されない環境、自分って可愛い?みたいな態度をとるな(ま、外見もキャラもいわゆる可愛い女の子ではなかったですけれど)、それなのに、女は自分からいくな、男が言い寄ってくるのを待ってろ、そしてカップルになったら女は尽くすもの、みたいな価値観の中で育ったことと自分の行動の相関性なんかを考えてしまったわけでして。。。黒歴史も含めた恋愛に自分がどう行動していたかっていうのがものすごく冷静に見えてしまいました。こうやってすぐ、自己分析するのもくせですね。
見たくなかったなあ、というより、また少しスッキリ自由になった夏でした。ドラマ見てる姿は人様にとても見せたくないですけどね。これがありのままのワタシってことです。そんなことを記録する夏休み最終日。だいぶ涼しくなりました。