授業のネタ帳

2021年1月 5日 (火)

ことばの力

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新聞は紙面で読むのがいい。

元旦は、のんびり隅から隅まで朝刊を読んだ。いつになく、言葉に関する記事が多かったように思う。コロナで行動が限られ、人々が生活の根源的なところに目を向けているということなのかもしれない。

元旦は、全面広告が多い。広告にはもれなく新年にふさわしいような言葉が並びメッセージがある。記事よりも文字が大きく、少なく、目を引くのでこれも全部読んだ。授業のネタとして、とりあげたくなるようなものがたくさんあった。「あなたは、どの広告が心に響きましたか?」といった直球での教材にもなりそうである。

新年のメッセージに、明るい未来を信じられたり、ほろりとしたり、エネルギーが湧いてくるような言葉をもらった。さらに、やはり、言葉を核にして仕事をしたいし、ずっと言葉に関わっていたいと意識した。

広告。大企業がかなりのお金をかけて、プロが考えに考えた言葉と映像とで作ったイメージ。そう思うとちょっと冷めるけれど、でも言葉のもつ力を改めて感じた。こうやって書くことで自分を整理し確かめているけれど、ブログとして公開することで、心地いい言葉やかっこいい言い回しで言葉に酔ってしまわないように、などごちゃごちゃ考えた元日だった。

 

退職したら新聞はデジタルから紙に戻そうと思う。

 

いろいろ書きたかったこと、の1つ了。

冒頭の画像は、磯子の海。

 

 

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2014年9月13日 (土)

手紙

 手紙      鈴木 敏史
ゆうびんやさんが こない日でも
あなたに とどけられる
手紙はあるのです

ゆっくり 過ぎる
雲のかげ
庭にまいおりる
たんぽぽの わた毛
おなかをすかした
のらねこの声も
ごみ集めをしている人の
ひたいの汗も・・・・・

みんな 手紙なのです
読もうとさえすれば

久しぶりに、手応えのある授業ができました。
詩の音読の授業。
詩の手法をいくつか学び、読みとった次の時間。
アンジェラ・アキの「手紙」のインストゥルメンタルの音楽を聞かせ、BGMに使って音読をすることにしました。
このアイディアが湧いてきた時、国語研究仲間の同僚に話ながら、iTuneで録った音源を教室でどうやって流せばいいか、教えてもらいました。久々に、こういうネタで盛り上がり、楽しい夜でした。そして、なんとその翌日、同僚が音源をCDに焼いてきてくれたのです。
ありがたく使わせていただき、本日授業となりました。
どこで音を流すか、音楽のどのタイミングから音読を始めるか、など子どもたちは、口々に音読しながら試していました。時間の最後に、3人に発表してもらいましたが、みんな息をひそめるようにして、聞き入り、終わると拍手喝采。
久しぶりに、いい授業になったな〜という手応えを味わいました。
今、学年全クラスの国語の授業を担当しているので、まだもう1クラス残っています。ワクワク。
そしてさらに、学級全員の「手紙」で、オリジナルの手紙の詩を作って全員で音読しようと目論んでいます。谷川俊太郎氏の「あさ」(「カムチャッカの若者が・・・とき〜」っていうCMでも使われていたあれです)のように、ちょっと長い詩。1連と3連は鈴木氏のオリジナルのまま。2連を1人1つずつ手紙の一節を作り、その子が音読する。音読版We are the world というイメージです。
いちいち、例えるものが古いか。。。

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2011年8月10日 (水)

入って来るもの出て行くもの残るもの

8月8日(月)9日(火)国語教育の夏の全国大会に参加(ちょこっと運営)してきました。
今年も真面目に参加してきました。

今回受けた刺激。
いつも話したり聞いたりすることのできない、面識のない方の分科会や、ワークショップを選ぼうと思い、昨年に引き続き「聞き手参加型音読(読み聞かせ)」の講座と、「知的に楽しい説明文読解」の講座に参加。
聞き手参加型の音読は、昨年に引き続きなのでさわりの部分は理解していましたが、話すことの指導の系統の中での位置づけを自分なりにはっきりさせることができました。2学期、まず自分が8組と隣組に向けてやってみようと思います。そして、できれば学習発表会のネタとして子どもにやらせてみたいなあ。まずは、センセーモードスイッチを入れて練習しなければ。。。
説明文の学習指導の講座では、関西からいらしている講師の先生のしゃべりに刺激を受け、授業の小技的なものをたくさん教えてもらいました。勢いって大事だなあ。常にゆっくり待っていても子どもは育たないですから。

大会の途中で、新人の頃のワタシを知っている先輩に先日書いた論文もどきについて、声をかけていただくという嬉しいこともありました。

毎年、この大会では出版社が出店しているのですが、これが、大きな本屋さんより充実していたりします。国語教育に関する本だけがずらーっとならんでいるので、ついつい散財。そして帰りの荷物が重くなるわけです。今年は、しかけのある絵を見せながら読み聞かせをするお話セットを購入。聞き手参加型の読み聞かせと組み合わせて、大型かつ子ども向けにアレンジして学習発表会の出し物にしようと、盛り上がっています。(相棒はムシしていますが)

しかし、まだ夏休み。今年は宿題が少ないし、外遊も長期の遠出もないから、と2泊程度の遊びをじゃんじゃか入れているので、頭がほぼ野生化しています。そして、今日(公式夏休暇一日目)冷静になってみたら、海外旅行に行くのと同じくらいの出費になっている!しかも、連休や週末のイベントは10月まで続くのです。。。。年末NYの話もある。
今日から真面目に自炊します。出勤するときは、コンビニはやめてお弁当を持参します。iPAD2は消えました。。。。お姫様エステは当分なし。ネイルは自分で。今日から始まるPのセールには近づかないように。

でもね、こうやって、選んだことは、ちゃんと残る。抗生剤ではなく漢方薬みたいに、じわじわ効いてくる。

最近知り合った人は、ワタシが街で遊んでいたことや、リゾートホテルに泊まってゴーグルや帽子なんてありえない、なんて言いながら髪を結びもせずスキーをしていたことを知らない。え?板って自分で持って歩くもんだったの?ワタシはストックだけ、だった頃は、今みたいなことが自分にできるなんて思いもしなかった。それでも、そういう経験あってこそ、の今なのです。と自己正当化。
ゴージャスなホテルから野宿まで、オペラから焚き火まで、その時その時のシチュエーションに違和感なくすっぽりはまる人でいたい。

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2010年12月10日 (金)

お正月料理といえば何を思い浮かべる?

♪雑煮を知らずにーきみらーはーそだったぁーー

びっくり仰天しました。
冬の言葉を集めて分類する学習のあと、集めた言葉を使って、カルタ作りをしていました。
例として
「お正月 おぞうにたべて おめでとう」
というのを板書すると、
R「せんせー“オゾウ”ってなんですか?」
8「オゾウじゃなくて「お雑煮」ですよ。お正月に食べるでしょ?」
R「???」
8「えっ!?お雑煮って知らない?」
R他何人も「しらなーい」

知ってる子は、「えーーー!?おもちが入ってるのだよー。」と言うけれど、あれほど、多種多様なものを一般化して説明すると、「おもちの入った和風のスープ」ということになってしまい、イメージが持ちにくかった様子。

いやー。キャンディーケーンなんていうのは知ってるのに、お雑煮を知らないなんて。こんなことも学校で教えることなんでしょうかねー。

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2009年7月31日 (金)

クリエイトな午後

学校は夏休み中です。休み中の子供に提供する様々な計画の一つとして「チャレたい(チャレンジ夏体験教室/こういう略語は嫌い)」があります。昨日は、友人が提供しているワークショップを、コーディネートする形で開催しました。昨年に続いて二度目です。昨年の参加者は10人程度。そのうちの3人が今年も参加。今年の参加者は23人でした。昨年度の8組から4人、現8組からも5人、そして卒業生も1人参加しました。自分達でプログラムした小さなコンピューター(クリケット)を2個のモーターとつなげて、「宇宙の生き物」というテーマで様々な材料を使って動く作品を作るのです。テーマは変わっていますが、作品は昨年度よりパワーアップしていましたし、時間の配分なども大変うまくいきました。

終わったあと、友人とそのお仲間とたっぷり話すことができて、大変楽しい午後になりました。友人は、もともと演劇関係の仕事をしていて、子供向けに何かしよう、などという目標を持っていたわけではなく、いろいろなつながりから現在のワークショップ運営を始めたそうです。
演劇関係の話から、音響効果や、照明効果を学校での教育活動に取り入れるためのタネをたくさんいただき、国語の授業やら、秋の学習発表会やらにむけて、ちょっと目の前が開けて来た感じです。
ほんとうに、いつも、友人からの刺激に助けられていると思います。

友達の友達が自分の友達になって、行ってみればネタ帳のページが増えていくような感じです。「人脈作りをしようっ」という脂っぽい一生懸命な関係ではなく、自然とつながってくるところが、不思議です。

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2009年2月 8日 (日)

写真短歌部

これは、先日本屋さんで見つけた小さな写真集です。
「写真短歌部 放課後」(短歌 加藤千恵 写真 タクマクニヒロ)という本です。

教室や、校庭の一角や、そこにあるものの写真の横に、学校や学校生活に関する現代短歌が添えられています。進研ゼミ中学講座に連載されていたものをまとめたものだそうです。
卒業期の6年生に使えそうです。短歌にこだわらなければ、けっこうすぐにでもできそう。一人一冊自分の卒業アルバムを作るとか。「俳句や短歌の創作」というのも新学習指導要領に例示されているので、ちょっと難しいかもしれないけれど、短歌の創作についてちょっと考えてみたいと思わせる本です。

*今までこういう、ネタがひらめいたときはネタ帳に書き付けたり、切り抜きを貼付けたりしていました。でも、忙しくなると、その帳面じたいをめくることが少なくなり、忘れてしまっていることもたくさんあります。ここでカテゴリ分けしておくと、検索するといつでもぱっと見られるのがいいですね。学校百科事典と同じ発想です。

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ファンタジーの創作

NYに行ったとき、わたしの観劇指南役のI嬢が本屋で見つけてくれた本があります。
「CHOOSE YOUR OWN ADVENTURE」というシリーズの子ども向けののものです。
ページの下に「turn to ◯」と書いてあり、好きなタイミングで、好きなページに飛びながら読むという本です。一冊で20通りのエンディングが用意されています。
今日聞いてきた実践報告は、新学習指導要領に新しく入っている、虚構の創作作文の報告でした。
子どもに物語作りをさせる意味については、おそらく今後議論される部分だと思いました。
そういう真面目な話しを聞きながら、思い出したのが、上記の本です。
グループでひとつの物語を作るなんていう時に使えるかもしれません。
それには、まずしっかり読んで、仕組みを分析しなければならないです。
登場人物を限定するとか、途中で死なせてはいけない、とか、物語が破綻しないためのルールが必要なのだと想像します。
ただねえ、内容が、今風というか、ゲーム風というか、教材として使えるかもという以外の興味関心がわかないので、なかなか読み進まないのです。子ども向けとはいっても英語だしね。セールで1ドルでした。
次の長期休みの宿題でしょう。

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