8組

8組

2016年4月23日 (土)

4月22日 ディキャンプ

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 こちらに来ることが決まってから初めて知ったことだが、実は、ここはとても湿気の多いところです。部屋に除湿機は必須。しかも、24時間運転しっぱなしが基本とのこと。海の上に400メートルくらいの高さで飛び出ているので、これから梅雨の季節までは、雲の中で生活しているような日も多い。霧で、校庭の向こう側が見えないなんていうこともよくある。そして、私は風の島だと感じている。常に風か吹いていて、強い時は、まるで雪山のピーク付近で「一刻も早く滑り出してから休もう」という時くらいで、耐風姿勢をとらないと坂道は歩きにくい。こう言う時は、道の海側を歩かないようにしている。南の島、というと、いつもいい天気で、暖かいというイメージだが、そうでもない。結構肌寒いし、夏も風があるから、内地より涼しく感じるらしい。カヤックが漕げない、とわかった時と同じで、なぜだか、雲の中の日があっても、それほど落胆していないのが、なんだか不思議です。

さて、そんな中で、デイキャンプという遠足が行われました。1時間ちょっと歩いてキャンプ場まで。人数が少なく、見学したり遊んだりする施設はあまりなく、あっても毎年同じ場所に行くので、現地で自分たちの計画したメニューでお昼ご飯を作って食べるのがメインイベント。毎年このスタイルなので、子供たちは、自由に話し合い。といっても、内地の子供と比べて特に野外生活の経験が豊富なわけではなく、もちろん先生方も同様。ただ、デイキャンプ用の道具(鍋釜、ポリタンク、火挟みなど)は運びやすく収納されて揃っています。必要な用具は学校の軽トラで運びます。
昨年は、パスタを作ったけれど、水をたくさん使うので運ぶのが大変だったとか。カレーの年は、ご飯がうまく炊けなかったとか。
人数が少ないと、制約も少なく、子供が材料や用具も書き出して、そろえるし、前もって仕入れておいてもらうのだけれど、買い出しにも行く。話し合いの結果、決まったメニューは、チャーハン、ポテトサラダ、フルーツパンチ(「ポンチ」は缶詰の汁で作り、「パンチ」はサイダーで作るんだそう)。なんだか、炭水化物のオンパレードだけど、まあ、いいことになる。
このキャンプ場には、火山の地熱を利用した天然の蒸し器のような施設があるので、ジャガイモやニンジンはその中のカゴに入れて40分くらい置いておけば、火が通るので、ポテトサラダなどにはもってこい。ご飯も蒸すことができるみたいだけど、ちょっと時間がかかりそう。
先週行われた児童集会で、新任の先生の自己紹介の番だった私は、趣味のカヤックと山スキーの紹介をスライドを見せながら行ったので、この段階で、キャンプ好きということも伝わっていた。そんなわけで、担当は、チャーハン担当。このグループになったKは、家で料理をかなり手伝っているとのことで、彼がチャーハンを提案。米を飯盒で炊くだけなら、全く心配していなかったけれど、炊きたてのご飯をべちょべちょしたチャーハンにして台無しにしてしまうのではないか、それだけが、心配の種だった。
前年度から準備をしていた担当者は、薪ではなく炭だけしか用意していない。炭でご飯を炊いたことはないのでこれも不安。火力が出るのか?ネットで調べると、炊けないことはない様子。キャンプ場には電源もあるとのことで、一応小さな炊飯器を持っていくという邪道な保険もかけることに。

そんなことを話していると、技術科の先生が、ノコギリを使う実習で使った小さな丸太と、廃材を提供してくれた。飯盒4個分ならなんとかなりそうだ。そうこうしているうちに、上司がナタや斧を使うなら、借りてあげるよ、と地域の方を呼んでくれた。丸太を斧で割りながら話していると、その方のお宅は薪ストーブだとか。で、薪が足りないなら、と少し分けてもらい、みんなで薪割り体験。

そういえば、前任の職場でも、赴任した年の夏休みに、子供向けの「簡単アウトドア料理講座」を開催し、ナタで薪割り、火起こし、空きカンで焼き物、を子供と一緒にやったことを思い出した。一種の儀式のようです。
そんなこんなで、拾った杉の葉とリサイクルの割り箸で火を付けて、薪で美味しいご飯を炊くことができました。キャンプ場のかまどは、鉄網の高さを変えられるようになっていたので、チャーハンの時は、少し火に近くなるようにして、鉄板を置き、Kがご飯にマヨネーズを和えてから焼く、という技を提案したおかげで、ものすごく美味しいチャーハンが完成しました。さらに、地域の方から卵をいただいたので、お代わり分として、濃厚な卵チャーハンもできました。ポテトサラダもデパ地下で出せるくらい美味しく、フルーツパンチは三ツ矢サイダーのおかげでさっぱりとした味わいでした。

子供たちも大成功に満足していました。周辺情報によると、Kはキャンプをしたがっているらしい。 実現させてあげられるかもしれない。ここの子供たちは、足腰が強く、走りまわって遊んでいますが、原人体験がないのは、都会の子供と同じです。
午後は、近くで畑をやっている方のハウスで、パッションフルーツの受粉作業体験をさせていただきました。時計草の花は雌しべが3つあり、3つともにしっかり花粉をつけないと、いびつな実に成ってしまうのだとか。沖縄や小笠原でパッションフルーツって高価だなあ、と思っていたけれど、毎日午後一番の時間帯に、葉に埋もれた花を探し、手作業で受粉させる手間暇がかかっているからです。子供たちは、自分の手で受粉作業をした花に名札を付けて来ました。2ヶ月後に、収穫に来て、給食で食べられるかもしれません。
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心配された天気にも恵まれ、素敵な1日になりました。オオタニワタリもたくさん見ました。
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2015年1月20日 (火)

裏書き初め

久々に8組ネタ。

これまた久しぶりに「裏書き初め」を行いました。これも開き直りの一つです。
学年ごとに決められた「お正月」とか「早春の海」とかそいういう言葉を書くのが表だとすると、裏は、自分が選んだ好きな言葉を好きなように毛筆で書くもの。
今年のしばりは、長い半紙がもうなかったので、普通の半紙に書くこと/2文字から4文字の言葉であること/見た人が傷ついたり、嫌な気持ちになったりしない言葉を選ぶこと、の3点。
「黒毛和牛」「おにぎり」(←好きな食べ物)「軟体動物」(←好きなマンガから)「貯金」
「せんせー、けんかじょーとーってどういう漢字?」っていう人もいました。
国語的に価値のある学習活動にするためには、決意だとか生き方に近いような一人一人の思いを掘り起こすステップと、言葉集めと言葉選びのステップが必須ですが、今回は遊び的な1時間ぽっきりの活動にしたのでそれらはなし。きらっと光るセンスの持ち主が10年以上前に行ったときより減っている印象でした。日頃の耕し不足か。
こういう知的な遊びを面白がる日本語の使い手になってほしいな。

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2014年4月 8日 (火)

始動

教室が狭い。昨年に比べると大きい学年で、3人多いせいかな。

発表のとき、控えめに喜んでくれたので、まずはよし。
早朝お達者クラブに参加。明日も参加予定。ねむいです。

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2013年1月12日 (土)

1月8日 新春運だめしくじ引き大会

久々の8組ネタです。

今時の学校は、始業式から給食があります。
式やって、宿題集めてさよーならってわけではないのです。
給食があるってことは、新しい座席や当番を決めた方がいいってこと。そこで、ちょっと遊んでみました。座席に番号をつけ、くじ引きボードに人数分のくじ(番号が一つ見えないように書いてある)を貼り付けておきました。じゃんけんでくじを引く順番を決めてくじ引き。さらに、全体の半数くらいに、おまけをつけました。
「給食おかわり優先権」「指名してもらえる権」などなど。わたしが用意したおまけを紹介し、他にどんなおまけがあったら嬉しいか、問いかけると、出て来る出て来る。
「宿題/掃除当番をやらなくていい権」とかいうのはだめ、と釘を刺して。。。
子供から出て来たのは、
・日直権(みんな日直になりたいんです)
・嫌いなもの誰かにあげていい権
・指名してもらえる権(みんなあててもらいたいんです)
・音楽リクエスト権(音楽の時間の最後にみんなで歌う歌を1曲リクエストできる)
・黒板落書き権(個人的には ナーイスっ!わたしは思い付かなかった)
・体育で好きなこと(活動)を一つリクエストできる権
・黒板掃除権(人気の掃除個所なんです。)
・靴箱掃除権( 同上  )
・先生の机で給食を食べる権
・座席チェンジ権
など。
大盛り上がりでした。すでに、おかわり優先権や、誰かに食べてもらう権など、ほとんどの権利は行使されております。どんな最悪な(教師的に)座席になってもいいように、1週間限定(暫定)と伝えてあります。さて、来週どうするかな。

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2011年5月28日 (土)

夜道で呼び止められる

現8組は、2年目の付き合いとなり、今まで蒔いてきたタネが確実に芽を出し葉を付け、成長しているという手応えがあります。そしてちびっ子だから、ワタシのくだらない例えに大笑いしてくれます。授業に笑いがあるっていいです。昔、一時間に一笑いを目標にしていたこともあったなあ。今年は、教科書が全部新しくなり、採用する会社も変わったので、初めて目にする教材もたくさんあります。ここで教えるのはこれだ、というツボをはずさないようにしながら、子どもにとって、ちょっとハードルが高くて真剣に取り組まなければ出来ない課題、しかも楽しいやってみたい、と思うことを考えてうまくいったときはほんとうに嬉しい。新しい体制になって、「生活のきまり」みたいなものをたくさん作って、掲示物にして、全校の前で話して聞かせて、ということばかりやっていましたが、やっとこっちの仕事が回せるようになってきました。

そして、金曜日の夜はやっぱり幸せなわけです。

そんな昨夜、霧雨が舞い始めたので、濡れないうちに帰ろう、とペダルを踏んでいたら、
「8センセー、さよーなら」と野太い声がかかり、振り返ると、制服の男子が数名。
??うちの生徒か?と思い「さよーならー」と返して通りすぎようとするが、もしかして元8組?と思い「だれー?」と聞き返す。
「◯◯と◯◯と◯◯ですー」と返事あり。

そこでユーターンしてしばし立ち話。そこにいたのは、隣組だった1名を入れた4人の元8組。この春中学を卒業した元野球少年。いがぐりアタマをからかったり、高校の話を聞いたり、逆に「センセーまだ(今の学校に)いるんですか」とか言われたり。最後は、もうすぐ壊される彼らと過ごした校舎のことを話して、台風だから早く帰宅しろ、と教師風を吹かせて別れました。

大人になってもアタシのことを覚えていて、思い出すことがあったら、一緒にお酒でも飲もうぜいっ。


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2011年3月20日 (日)

中学生

我が家は朝刊だけしかとっていません。
ここ1週間のように、帰宅が早く、ラジオかテレビでニュースをチェックしていると、新聞の情報は既に知っている事がほとんどです。
だから、必要不可欠な情報を得るためのもの、ではなくなっています。
いろいろマスメディアが批判されている今日この頃ですが、それでも新聞に載っている避難所の記事を読んでいると涙が出ます。それは、学校に関係が深い者だから、という理由だけでもないと思います。安っぽい感動秘話みたいな発言はしたくないですが、避難所にいる中学生がトイレの掃除をしているとか、自主的に「生徒会」を立ち上げて自分たちにできることをしようと動いている、という記事を読むと、以前、職場で聞いた「いざ、避難所になったとき,戦力として動けるのは教員と中学生だ」というのは現実なのでした。中学生は十分働けるんだなあ、とも思います。
*避難所が開設されてすぐの時に、と言う意味です。平日の日中に災害が起った場合、避難所になる学校に最初からいるいのは、地域の住民である中学生(高校生は通学場所が離れていることも多い)と教職員だということです。誤解を招く表現だったので追記しました。(3月26日)

18日、3年前に卒業させた8組の中学校卒業式に列席してきました。
彼らは、校舎建て替えのため、入学と同時にプレハブ生活開始。今度の4月から使う予定の新校舎(彼らは使うことのない)の体育館での卒業式でした。文化祭も小学校の体育館。運動会も近隣の公園。そんな彼らにおそらく特別な配慮で、卒業式の中で、生徒の指揮と伴奏による合唱の演奏がありました。
曲は、3年前、小学校の卒業式にも歌った「旅立ちの日に」。8組だった男子が文化祭の校内合唱コンクールでベスト指揮者賞をもらった、というのは聞いていましたが、思いがけず、その勇姿と元8組の歌声を聞く事ができて嬉しかった。
中学生は、呼名されても小学生みたいに声をはりあげて返事をしない子がほとんどですが、その中ではりのある大きな声の「はいっ」という返事は感動を誘います。本人のキメがなければ、そういう態度にはならないと思うからです。一生懸命な姿はほんとうにすがすがしいです。
そして、答辞を聞きながら涙を止めることができませんでした。6年生の時も、素直ではつらつとした1つ下の学年と常に比較され(担任もつらいものがありました)、やや屈折していた学年は、中学校生活でも数々の失敗があったこと、それを乗り越えようと誓って最上級生になったこと、とともに、先生や両親への感謝の言葉、そして、「学校と言うのは校舎じゃないんだと思いました」という言葉に答辞を述べた女子の心が伝わってきました。
式の後、尋ねてくる子は誰もいなかったし、直接話すこともできなかったけれど、きっと、わたしの気持ちは伝わっていると思います。たぶん。彼らが6年生で卒業するときにくれた1冊の大学ノートをひさしぶりに開けてみて、そう思っています。

うちの職場は焼酎一缶になってしまうし、もしかすると、もう卒業生を送り出すことはないかもしれません。何回も卒業生を出しながら、3年前の時に袴に会わせる着物をあつらえたのですが、もう一度くらい着たいかなあ。

日本の若者も捨てたもんじゃない。と思います。

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2010年12月10日 (金)

お正月料理といえば何を思い浮かべる?

♪雑煮を知らずにーきみらーはーそだったぁーー

びっくり仰天しました。
冬の言葉を集めて分類する学習のあと、集めた言葉を使って、カルタ作りをしていました。
例として
「お正月 おぞうにたべて おめでとう」
というのを板書すると、
R「せんせー“オゾウ”ってなんですか?」
8「オゾウじゃなくて「お雑煮」ですよ。お正月に食べるでしょ?」
R「???」
8「えっ!?お雑煮って知らない?」
R他何人も「しらなーい」

知ってる子は、「えーーー!?おもちが入ってるのだよー。」と言うけれど、あれほど、多種多様なものを一般化して説明すると、「おもちの入った和風のスープ」ということになってしまい、イメージが持ちにくかった様子。

いやー。キャンディーケーンなんていうのは知ってるのに、お雑煮を知らないなんて。こんなことも学校で教えることなんでしょうかねー。

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2010年3月15日 (月)

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あと1週間で、今年の8組ともお別れです。(じゃないこともありうるけど)
穏やかにいこう、と思ってぬるんだ空気の中自転車漕いで出勤。

しかーし!今日は、プチ切れ連続の一日だった。
1年間なに学んだんだよっ。って感じの。
明日こそは、ご機嫌で過ごしたい物です。

で、タイトルの数字。
小学校3年生(某特区の場合)が1年間に学ぶ新出漢字です。
12月まで1日4文字ペースで学習し、週に1度くらいテスト。
3学期は範囲を決めて練習させてはテストで確かめ。範囲を決めずにテスト、ミスした文字を練習、と3回繰り返すのですが、先週8組恒例全問テストを行いました。
1面に60問で5面。45分では終わりませんでした。
問題作るのも大変だけど、◯つけも吐きそうでした。

8組最後のイベントは、豆電球を使ったおもちゃを作って、教室の暗幕を閉めてエレクトリカルパレードをすることなんだけど、子どものノリはいまいち。はあー。

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2010年3月10日 (水)

かげおくり

小学校3年生の国語の教材にあまんきみこさんの「ちいちゃんのかげおくり」という物語があります。
時は、戦争中、4、5歳くらいの女の子が、明日出征するお父さんと家族と、かげおくりという遊びをする場面からはじまります。

かげおくりという遊びを、わたしはこの物語で初めて知りました。
よく晴れた日に影をまばたきせず、動かずじっと10秒見つめた後、空に視線を映すと、今まで見ていた影とそっくりな白い影が空に浮かび上がるのです。

今日の日中は影送りがとてもうまくいく日でした。

お父さんが出征した後、ちいちゃん一家は空襲にあいます。
家族とはぐれ一人で2晩すごしたちいちゃんは、おとうさんの「かげおくりのよくできそうな空だなあ」という声を聞いて、一人でかげおくりをして亡くなってしまいます。

とても悲しいお話で、この物語を範読するといつも涙が出そうになって困ります。
この物語は秋に学習することが多いのですが、今年はつい最近でした。
今日は東京大空襲の日。
親が戦争中に子どもだったから、空襲の日の話は時々聞いたことがあります。
今の子どもはそういう話を聞く機会もないのだと思います。
そういう意味でも、自分が聞き知った戦争の話を伝えなければいけないなあという思いと、新聞などでも3月10日を前にして戦争中やその後の関連記事が目立ったタイムリーな時期とがあいまって、8組にいろいろ話してしまいました。

前に3年生を教えたときには、私自身はどうしてもかげおくりがうまくできなかったのですが、今日はとてもうまくできました。

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2010年1月 7日 (木)

余韻と予感の狭間で

明日から子どもがやって来る。
本日は、朝から、会議3本。それが終わって、新学期の準備。まずは席替えの算段。いろいろな理由から私が決めているのですが、子どもにとってはもちろん、わたしにとってもふたを開けてみなければわかりません。吉と出るか、凶と出るか。

まだ、4日の海遊びの余韻の中にただよっている一日でした。
明日は、9日からの関で味わえそうな幸せの予感を胸に、あっという間に過ぎるでしょう。

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