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2021年1月 4日 (月)

ぼくにできることはまだあるかい

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島に住んでいたとき、東京の映画館で「君の名は。」を見た。島の子供たちと一緒に上京する機会があり、子供たちのリクエストで見た。美しかったし、楽しめたけれど、感受性が10代のようにみずみずしくないからなのか子供たちがよかった、というほどの感動はなかった。

島での生活が終わり、東京に戻ってきてから、「天気の子」に興味をもったのは、「君の名は。」を見たからだし、どちらもちょっとだけ島がモチーフになっていたからだった。映画を見たい、というより、物語を知りたかったので、本を読んだけれど、映画「君の名は。」以上に心惹かれるものがなかった。それで、映画も見ていなかった。

 

「先生、○年の**先生と同じで、みんなに嫌われてるよ」

昨年のある日、破壊力のある言葉を投げかけられた。いろいろな背景は省略するけれど、さすがに凹んだ。言った本人の意図(があるかどうかも含めて)はわからないけれど、数分後に同じ子が「先生〜、あいつらが、ぼくのことゴミって言ってくる。なんとかしてください」と言いにきたことを考えると、表面的に言えばかまってほしかったんだなあ、と今は思える。その時は、子供と同じところで、人を傷つけることには無神経だけど傷つけられることには繊細であることに憤りを感じていた。それでも、仕事だから、それはさておきもちろん勉強はわかるまで教えるし、雑談だってするわけで、ある日、何かのきっかけで、「天気の子」の話になった。先生嫌われてるよ、の彼が「あれは、絶対本で読むより映像で見たほうがいいよ」と力説した。11歳が言うことだから、誰かの受け売りかもしれないけど、へー、そうなのかー。今度見てみるわ、という会話を交わした。

本日テレビでやってたので見た。彼の言ったとおり、小説より映画のほうがずーっとよかった。わたしの想像力があの世界観についていけてなかったのかもしれない、とも思った。

小説を読んだときは、まだコロナなんてなかったけれど、今の世の中の状況とリンクするところがあるから響いたのかもしれない。よく知っている風景がたくさん出てきたので入り込みやすかったのかもしれない。

新年を迎え、旅にも、雪遊びにもでかけず、友達とも会わず、親の老いと、視野に入ってきた職業人としての終末と向き合いながら、いろいろはっきりしてきた。

わたしにはまだできることがある、と思える自分がいる。職業人としてずっと同じようなことで悩んでいる。若い相棒が「悩まなくなったら終わりですよね、この仕事」と言っていたけど。悔いを残さない。1時間1時間を、一人一人を大切にする。シンプルだけど、これに尽きるような気がする。

 

書くこと(=言葉にすること)も自分にとっては必要な手順なんだな。2021のテーマ:計画することと続けること。

 

 

 

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