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2017年3月19日 (日)

3月は去る

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島に、鳥たちの声がもどってきました。そして、初めて島に来た頃と同じ野草や花が道端に見られるようになったこの頃。
昨日は、卒業式でした。
6年生1人、中学3年生2人の卒業生を送り出しました。
会場は、学校のホールで、証書授与の後は、膝下をかすめるくらい近くを卒業生が歩きます。門出の言葉の中で歌われる合唱は、われわれもパート分けされていてしっかり歌います。〜勇気を翼にこめて 希望の風にのり この広い大空に 夢をたくして〜 「旅立ちの日に」を歌いながら、この学校の卒業式の会場にいる全員の心に、この歌詞が浸み込んでいくのが見えるようでした。

この歌は、数年前にCMで流れたりして、だいぶ手垢がついてしまった感がありますが、小学校の卒業式でよく歌われます。先輩の音楽の先生が、この歌は中学生の歌だから、小学生には小学生らしい歌を歌わせたい、とおっしゃっていたことがあります。小学生にとって、前の卒業生が歌っていたり、耳慣れている歌を、今度は自分たちが歌いたいという思いは強いと思いますが、この歌詞を実感するのはまだ難しいだろうな、と改めて思います。
中2による送辞には、泣かされました。ずっと一緒に育って今まで頼りにしていた1年上の仲間がいなくなること、1年後には自分たちも同じように独り立ちすること、そんな思いがこめられていました。

もちろん、小6の卒業は、ほんとうに晴れやかで、来賓の挨拶も卒業生の成長を身近で見守っていたからこそのお話でした。会場の全員が、全員卒業生のことを名前と顔だけでなく、家族のようによく知っているからこそ、の卒業式でした。
春は、島にとっては別れの季節でもあります。
職場の同僚の異動も卒業式の予行練習の後で、(行き先は明らかにはされていませんが)子供にも知らせました。そして、新しく来る方の荷物が届き始めました。昨年の今頃は、怒涛のように仕事をしながら、誰にも知らせず、引き継ぎの算段と片付けをし、家に帰ると荷造り、退勤時刻を過ぎると慌てて各種手続きの電話かけ、という毎日を過ごしていたんだなあ、と思い出します。島の気候や生活に慣れ、人らしい生活リズムを取り戻し、ゆるやかな仕事のペースに癒され、1回も大声を出すことなく過ごせたことをよしとします。2年目に向けて、やりたいことも見えているし、ただ漠然と過ごすのではなく時間を大事にすること、今の時期に準備をしっかりすること、が今の課題です。このまま、ぼーっと過ごしてしまったらもったいない、と小さな焦りも感じています。

前回の更新から、いろんなことがありました。
・QRコードを取り入れた学習(研究)
・大杉ハイキング
・「ブルゾンちえみ」6年生を送る会の出し物
・移動教室下見で毎日2万7000歩くらい歩く
・たった一人の二分の一成人式 初iMovie
主に仕事関係ではありますが、ぼちぼち更新していこうと思います。

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