10月25日 横浜
朝一で実家へ。ちょっと寝坊してしまい肝腎の場面で役に立たなかったけれど、それは、たぶん帳消しになったと思います。
両親と昼食。3食自宅で作って食べている両親は、昼はちょっと手を抜くことにして、時々インスタントラーメンを食べるそうです。最初その話を聞いたとき、子供の頃、インスタントラーメンなんてめったに作ってくれなかったことを思い出して意外だったけれど、たしかにね。私のように、気の向いた時だけ思いっきりする料理は楽しいけれど、毎日となると世の主婦の皆様には頭が下がります。
私が、一番たくさんラーメンを食べたのは大学時代です。実家を出て下宿生活を始めたので、この時期はものすごい食生活。。。ジュースの見放題。お菓子食べ放題。等等。それはさておき、そんなわけで、10年ぶりくらいにインスタントラーメンを食べました。ほうれん草のおひたしと焼豚、生のネギもちゃんと入れたから、というのもあると思いますが、普通の(お店で食べる)ラーメンにものすごく近づいていて、特に麺にびっくりしました。進化しているんだー。ちなみに食べたのは、マルちゃんの正麺(醤油味)でした。
夕飯まで一緒にいたかったのですが、何一つ仕事道具を持っていなかったので、帰宅することにしました。が、電車に乗って、手帳を開くと、同僚のご家族が運営に関っているからということで、いただいていた横浜トリエンナーレの招待チケットがぱらりと落ちました。11月3日で終わってしまいます。これは、帰りに寄っていくしかないと思い、桜木町駅から歩いて新港ピアという建物を目指します。赤煉瓦倉庫の近くと聞いていたので、赤煉瓦倉庫に行くけれど、何も案内はなく、近くにそれらしきビルもなし。ややしばらくチケットの小さな地図と街の案内版を見比べて、やっとたどり着きました。
もともとこういうアートの世界は大好きなのですが、何の予備知識もなく行ってびっくり。海がテーマのモチーフに入っていて、心に響く展示がたくさんありました。
入り口を入ってすぐにあった、「海のお好み焼き」という漂流物(ゴミ)を使ったオブジェにぐっと心をつかまれた。錨のようにも見えるビーチコーミングの黒い結晶。大小様々ないくつかの作品の後方に、制作過程の動画が流されていました。作者の本当の意図はよくわからないけれど、街で消費生活を送り、癒しを求めて海に出て遊ぶ自分にとっては考えさせられる作品でした。撮影できるものもたくさんありましたが、この作品は撮影禁止でした。
流失というタイトルで巨大な流木をひたすら追って撮影した動画作品もありました。
忘れるから、次に進む事ができると思っているけれど、忘却の海が世界の中心にあるというテーマが、ものすごくリアリティのあるものに感じられました。
予定していたわけではなかったけれど、行ってよかった。海仲間のイベントに参加できなかった私に、神様が与えてくれた偶然のような気がします。
| 固定リンク | 0
コメント