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2014年3月30日 (日)

「妲妃のお百」

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なんだかんだいっても春休み。

3月27日
定時で上がってお芝居を見てきました。
「妲妃のお百」
小さな高座だけの舞台で行う駒塚由衣さんの一人芝居。もとは落語のために書かれた脚本だとか。
見事に一人で何役も演じ分けられていて、物語に引き込まれました。しかも、座ったままで上体の動きと表情だけで演じ分ける。さらに言えば、落語と同じで、背景を声で表現する。すごいなあと思いました。ほんの少ししか登場しない人物ですが、みのきちの亭主が登場した時、駒塚さんの顔ががらっと変わって、亭主の顔に見えました。そして、クライマックスが近づくにしたがって寒くなってきました。まるで雨の夜、川沿いを籠にゆられているかのように。
駒塚さんが江戸弁を習っているという話を伺っていましたが、江戸弁と言われてもピンと来ず、おぼろげに落語みたいな語り口かな、とか三社祭で神輿を担いでいるある店の大将のような話し方かななどと思っていました。
今回のお芝居の終演後に脚本を書いた藤浦敦氏のご挨拶があり、その後の宴席でもお話されるのを聞いていましたが、これが、江戸弁だ、と納得。そして、大先輩で新宿左門町は四谷怪談の神社に生まれ育った方の話し方と同じだ、とその方を思い出しました。藤浦氏のお話を聞きながら、谷崎(潤一郎)とか芥川(龍之介)とかは、そんなに遠くはない時代にこの東京にいた生身の人なんだなあ、とへんな感想をもちました。
一人で出かけましたが、充実した夜でした。駒塚さんは7月に「藪の中」を上演されるそうです。そちらも今から楽しみにしています。

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