2月8日ー9日
今シーズン滑走日数10−11日目。
この週末、滑りに行きたいんだけど予定が決まっていない、という話をした友達から、お誘いを受け20年ぶりくらいで斑尾高原で滑ってきました。
折しも、東京大雪の予報が出ている週末。金曜の晩から、都内で足止めくったら行かれないなあ、と心配していました。
朝、7時前に外に出ると、先日とは大違いの積もりそうな細かい雪が降っており、あたりはうっすら白くなっています。でも、電車は平常通り動いており、東京駅から長野新幹線。車窓は出発直後からどんよりと曇った雪国の景色でしたが、無事首都圏脱出。長野からは、高速が通行止めになっていたためバスも下道を走り少し時間がかかったものの、昼前に斑尾高原着。フカフカの足下に期待がふくらみます。10年以上会っていなかったスキー仲間との再会を果たし、いざゲレンデへ。
斑尾高原スキー場は、運営会社が変わり、非圧雪バーンやツリーランができる林間コースがたくさんできていました。行動を共にしたメンバーはみんな、「まだらー部」員で、界隈のことを熟知していました。そこで、一本目からパフパフのバーンや、林間コースへ案内してくれました。
今回の板はサイコ。ラインのパンドラ(セミファット)を持って行こうかずいぶん迷ったのですが、太いとポジションがよくわからなくなっていたので、あえてサイコを選んでいました。
今回はゲレンデでしたが、足慣らしが必要のないメンバーだったのでいきなり本番でした。こういう場面でいいポジションに乗れない。。。。。なだらかな斜面で何本か確かめてからだったらいい滑りができそうなんだけどなあ。。。。あたりまえのことですが、山では、足慣らしや練習はなしで、いきない本番の滑りが始まるのです。前回はっきりした全身の連動という課題に加えて、いつでもいい位置に乗る、っていうのが今後の目標となりました。
今回ちょっと嬉しかったこと。それは、ツリーランが少し上手になったことです。ワンターンごとに止まらなくても、3ターンくらいは連続して木を避けながら滑ることができました。会心のターンとはいきませんが、新雪に埋まることはありませんでした。ニセコでパウダーの楽しさに出会いやられまくってから10年以上。テレマークを初めてはいてから10年。遅い歩みですが、いくつになっても成長ってするんだなあと思いました。
成長とは少し別ものですが、驚くなかれ、今回、新しい語彙の獲得もしました。
「ジコサツ」
今回の旅は、誘ってくれたR嬢が全ての手配をしてくれていました。東京駅の新幹線乗り換え口前で待ち合わせて、受け取った切符を投入し最寄り駅からのスイカをタッチして新幹線ホームへ。最近続けて、妙高や、奥琵琶湖に出かけていたので、新幹線は乗り馴れていました。妙高も、奥琵琶湖も、新幹線アーンド在来線の乗り継ぎでアクセスします。だから切符は新幹線特急券と乗車券の2枚。ここに落とし穴があったのです。
帰りは長野駅で、1時間ほど余裕があったので、駅前の「油や」で熱燗とお蕎麦。10分ほど前に駅に戻りながら、
8「ねえねえ、帰りのチケットまだもらってないよね?」
R「えっ!?まとめてあげなかったっけ?」
8「もらってないと思うけど」
Rお財布を確かめながら「ううん、あげてるあげてる。」
!!!!!もしかして!!!ここで、8日の朝受け取った切符は、往復分の2枚だったのに、乗車券と特急券だと思い込んで2枚とも改札に投入していたのだ、と思い当たりました。もちろん、行きに降りた長野駅でも2枚投入してそのままスルー。切符を無くしてはいるけれど、指定席はとってあるから誰かが座るということはありえない。しかたない、もう一度切符を買えば座って帰れる、と開き直ったのが、発車の7分くらい前。とりあえず、駅員さんに話してみることにして、のぞいたみどりの窓口は長蛇の列。改札口の駅員さんに話しに行きました。手にはR嬢の指定席の切符とえきネットの領収証を握りしめ、「行きに2枚投入してしまい回収しなかったんですけれど」と言うと、「回収されないことはありません」→「そうじゃなっくて、私が取り忘れてしまったのです」というやりとり。それを奥で聞いていた人が、バインダーを持って登場。それは「事故札」という書類でした。指定席の番号まで書いてあったので、すぐに私の切符が保管されていることが判明。この時、5分前くらい。在来線の改札口に駅員さんと一緒に行き、そこでサインをして切符を受け取り、ダッシュで荷物を持って待つR嬢のところへ戻りました。
日本の鉄道、すごい!JRすごいなあ。A4の用紙に印刷された表に手書きで、どんな切符がいつ回収されたか、というのが書かれていました。私のものの他にもその用紙いっぱいに記入されていました。こっちのミスで、しかもぎりぎりに駆け込んだのもこちらの都合なのに、対応してくれた長野駅の駅員さんは「走らせてしまってすみません」なんて。ありがとうございました。無駄な出費も乗り遅れもなく、無事に帰ることができました。
昨シーズンの信越線運行中止、関温泉から帰れなくなりそうになった件、年末千歳で飛行機大幅遅延した件、があったので、2度あることは3度ある、で次はなんだー!?と思っていました。これが3件目だと思うことにします。思い込みに、トシを感じる一件でもありました。
東京の大雪は見逃しましたが、スキーのために期日前投票に行ったり、「事故札」という言葉を覚えたり、まだまだ「はじめて」はあるのだなあ、と感じた週末でした。
(photo by MONYA Thanks!)