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2013年9月

2013年9月23日 (月)

ユーコン川 旅を終えて残るもの

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旅を終えてから、すでに1ヶ月が過ぎてしまいました。

それでも、あの、帰りの車の中で、日本とはまったく違う山並みと広大な針葉樹林と開けた空を見ながら感じたことは残っています。
帰国してすぐにヨシに送ったメールの文章を引用して、旅日記をしめくくりたいと思います。(写真は3泊目に見たノーザンライト。タナアキくん撮影)
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ユーコン川が初めてのカヌーや初めてのキャンプの場でなかったら、今のように夢中になることはなかったのではなかな、と感じています。
ユーコンは、BigRiverですね。初心者も経験者も、どんな気持ちで訪れる人も、誰をも受け入れてくれる懐のでかさ。
97年は、初めての感動がありました。今回は静かで穏やかな時間を過ごしながら、森の中を遠くからだんだん風が渡って来るのを音と体で実感したり、山の切れ目から風が吹き下ろしてくるのを感じたり、15年前にはたぶん感じられなかった様々なことを感じ取ることができました。
それは、ビーバーを見た、とかそういう興奮とは別のもので、言葉にしてしまうと通り一遍のことですが、訪れてよかったなと心から思っています。
そして、次は、ドーソンまで下ってみたいな、と思い始めています。
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ホワイトホースへの車中、ドライバーのトーマスが、クラシック音楽の有名な曲ばかりピックアップしたCDをかけていました。チャイコフスキーのピアノコンチェルト1番とか、そういう曲です。他の旅の友はみんな寝ていました。私は、体はほとんど疲れていませんでした。いつものように漕ぎきったーというような達成感とは別の満足感の中を漂っていました。冒険という色も特に濃くはなく、でも癒されているような、ホッとしたような気持ちで広大な景色を眺めていました。友人に促されて始まった今回の旅。自分にとっては淡々とした印象だったけれど、一人で車の窓から川や山を眺めながら BigRiverなんだなあ、ということに気付かされました。たぶん、訪れた人それぞれがこの川に受け入れてもらったと感じて帰るのではないかな。
さて、あとは、カヤックを持参したことに関する記録を残すのみ。いつになるやら。

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8月17日 ユーコン川⑤

Wisper

最終日は、LITTLE SALMON VILLEDGE で13時にピックアップしてもらう予定になっている。漕ぐ距離はとても短いけれど、上陸してから火を使わないでランチになるので朝食後、サンドウィッチを作りました。

予定より少し速く漕ぎ始め、名残を惜しむように流れにのっていました。すると、前方にパドルが動くような影が見え始めました。手作りのイカダで旅をしている野田知祐さんの一行だと確信しました。15年前ユーコンで出会いその後ヨシを交えて数年に一度くらいの頻度でお会いするようになった友達もカヌーで同行しているそうです。今回の旅の出発前夜にヨシから伝えられたサプライズはこれでした。ユーコンでアウトドア遊びに目覚め、その後野田さんの本を読みまくり、アラスカにカヤックトリップに行った時は、偶然ホワイトホースの空港でお会いしした野田さんに、ユーコン川で会えるなんて驚きでした。あとからわかったことなのですが、前夜、わたしたちがキャンプしようとしたサイトの先客は野田さん一行だったのです。歩いて行かれる所だったので、わかっていれば話にいったのになあ、とちょっと悔やまれました。
予定より早く上陸し、トレーラーを待ちながらランチ。シーソックなどの装備を乾かす時間もありました。カヤックは、また飛行機で持ち帰るので、少しでも乾かしたい。なにしろ、重さとの戦いがまだ残っているのです。ということで、カヤックはばらさずに、ホワイトホースまでトレーラーで運び、ホテルのパティオを貸してもらえることになったので、そこでゆっくり撤収作業をしました。天日でテントも、艇もだいぶ乾かすことができました。
アラスカハイウェイでカヌー3艇とWISPERを引いた車に乗ってホワイトホースに向かう車の中で、改めていい旅だったなあ、訪れてほんとうによかったなあ、という思いがゆっくり湧き上がってきました。
街に戻り、艇のパッキングをしている間にI子がいぶされた衣類をランドリーで洗ってくれました。
その後、ガイドのケイトと今回の旅の仲間と一緒にレストランで夕食をとりながらビールを飲み、みんなずっと笑顔でした。旅に出る前からわかっていたのですが、退化する一方の英語力でユーコンの旅で感じたことや、自然の中で過ごすことについて、ケイトと話がはずみ、思いは不十分な言葉でも伝わるのだと改めて感じました。

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2013年9月 3日 (火)

8月16日 ユーコン川④

Fireweedbigsalmon

深夜のノーザンライトの感激の余韻をひきずりながらも、みんな朝早く起きてきました。撤収→積み込み作業も手慣れてきたので、この日も早めに出発。

まずは、BigSalmonに上陸。ここにも古いキャビンがありました。写真の花がFireweedです。
テーブルの上に花が挿してありました。ちょっと枯れかけていたので、新しい花を足してみました。前を行く旅人の存在を感じる瞬間です。実は今回、出発前夜にヨシからサプライズのお知らせがありました。それもあったせいか、キャンプサイトで先行する旅人の残したクラフト(弓矢とか、木っ端とか)の跡を見つけてちょっとワクワクしていました。
川幅も広くなり、中州も大きくなってきて、下流に来たことが感じられる日でした。
1時間に一度くらいみんなの艇をくっつけてイカダいなり、ただ流される時間をとりながら旅を続けていました。わたしはつかまっていないとすぐに離れてしまうので、けっこうハナレザル状態でしたが。
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ちょっと寒めのこの日、ランチはICHIBAN。これも懐かしい。15年前は雨に打たれながら食べました。日本のインスタントラーメンです。体があたたまります。

Nちゃんとは、この日別れました。彼女はけっこう軽装で、足下もビーサンだったので、BigSalmon に上陸した際泥沼に足をとられたり、鼻緒が壊れたりしていました。そこで、今回の旅のもう一つのテーマだった「荷物減らし」のために履き古しではあったけれどクロックスを引き取ってもらいました。このクロックス、はクロックス上陸後の第二世代といえるもの。買い替える口実ができました。
ゴールまで残すところあとわずか。この日はTwinCreaksにキャンプしました。上陸しようと考えていた所に、人が見えたので、その手前で上陸しました。この日はケイトが調理などを全部やってくれて、わたしたちは、思い思いにキャンプで時間を過ごしました。読書したり、いろいろなものを天日で干して乾かしたり。男子たちは釣りもしていましたが、私はもうしませんでした。

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2013年9月 1日 (日)

8月15日 ユーコン川③

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朝、「今日はBigDayになるよ」とケイトが言いました。9時前に出発。まずは、フータリンカで上陸してシップヤードを見学。ゴールドラッシュの時代に使われていた木造の蒸気船がそのまま残っているってすごいです。ここは、TV「水曜どうでしょう」で大泉さんがクイズを出していた所です。大学生三人組は、このTVショーが今回の旅のきっかけだったそうで、「卒業どうでしょう(8が勝手に命名。注:みんな卒業確定しています)」を撮影しておりました。
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フータリンカの上陸地点は泥沼のようでした。

わたしたちが出発しようとしていると、1人乗りのカヌーが接岸。日本人の女性でした。一人でドーソンまで下るのだとか。すごいです。彼女より先に出発したのですが、また川の上で会い、ケイトがとても心配したこともあり、キャンプをこの日はキャンプをシェアすることになりました。
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LAKE LAVERGEから30MILE RIVERは川の水が青みがかっていましたが、TESLIN RIVERと合流してYUKON本流になったら水の色が黄色がかった緑色になりました。みんな、まっすぐ行きたい方向に進むようになっていました。
昼食は、サンドイッチで簡単にすませ、この日は40キロ以上進みました。とはいっても、ほとんど漕がずに流されている感覚でした。
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途中、地図に「BM1943」などと書かれている箇所がたくさんありました。これや山火事が起ったということだということみたいです。後ろの数字は起った年です。この写真は下の方に草が映えていますが、山火事の後、最初に生える植物がFireweed(ヤナギラン)だと教えてもらったことを思い出しました。そして、まさに下の方がピンクに染まっている所もありました。

この日はBigSalmon Riverの手前でキャンプ。私はなんと降り沈。というのも、最後に上陸しようとゆるゆる近づいて一番上流側につけようとしていました。ところが、カヌーの上陸が完了する前に近づいてしまったため、一番下流に回るように言われて本流に乗ってしまい(この日のキャンプ地はカーブの外側だったので)無理矢理接岸しようした結果、下流側に倒されてしまいました。浅かったので、体の左側がちょっと濡れるくらいですみましたが、パドルリーシュをつけていなかったら艇が流されていたと思います。シーカヤックは急には曲がれないってこともよくわかりました。
この日は夕方雨が降りました。夕飯は日本風のカレーです。ケイトはヨシに作り方を教えてもらっていたようですが、自信がなさそうだったので、わたしたちで作りました。ご飯はだいぶ芯が残ってしまいましたが、ポークカレーは美味しくできました。
今回のツアーでは、調理は基本的に2バーナーで。焚き火はお湯を湧かしたり、暖をとるために作りました。洗いものは、二つの洗い桶にお湯をはり、一つにマジックソープを入れてそこにお皿などをつけて洗い、もうひとつのお湯の中ですすいで拭く、という方法でした。こういうルールは土地土地で違います。焚き火は、ポピュラーなキャンプサイト(といってもキャンプ場ではなく、川旅の人が上陸しやすいポイントでみんなが利用しているサイト)には、石で作ったかまどがありそれを利用しました。基本的には、あったもの以外の痕跡は残さないという考えでキャンプをしました。
そんなわけで、2晩目までは洗い物が終わってすべての調理用品をコンテナにしまうと、焚き火も消していました。それほど寒くないとはいっても、ビールを飲み続けるほど暑くないし、つまみもなんとなく熊よけのために出さず、焚き火もないと、間が持たず、わりと早く就寝していました。I子はノーザンライトが見たいという動機があったので、2晩目はだいぶ起きていたようですが、私は寝てしまいました。
そこで、ケイトに、焚き火をしていてもいいか、尋ねると、あっさり「いいよ」最後は水で消して、と言われたので、この日は、本領発揮とばかりに火遊びをしながら、おしゃべり。そういえば、2日目に川で冷やしていたビールを一人2本飲んだくらいで全部流してしまったので、隠し持っていたワインや、ウィスキーをちびちびやっていました。一人で下っているNちゃんが、おとといの晩ノーザンライトが見えた、と言ったのでみんななんとなく空ばかり気にしていました。
もうすぐ夜中の1時という頃、夜釣りをしていた1名が、なんかたぶん、ノーザンライトが出てる、と焚き火の所にきました。雲がたくさんかかっていたのが、少しずつ晴れてきていて、うっすらすじのようなものが見えます。天の川とは明らかに違う。
見ていると、どんどん濃くなり、動き、変化します。みんな感動の声をあげながら、カメラも準備。露出時間を長くするので、写真に撮るとさらに色が濃く映ります。私は、カメラのバッテリーを2つ持って来たのですが、デッキバッグの中でスイッチが押されていたみたいで、バッテリー切れ状態をだましだまし使っていました。そんなわけで、その場ではうっすら映ったつもりだったのですが、今見てみると真っ暗な画像が何枚も。今回の旅の友と写真をシェアし合ったら追記したいと思います。興奮冷めやらぬまま2時前にテントにもぐりこみました。

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ユーコン川②おまけ

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15年前、ユーコンで初めて経験したことの中に、釣りがあります。CANADIAN TIREというホームセンターで安い釣り竿を買って、グレイリングやパイクを釣りました。ビギナーズラックだったのでしょう。

その記憶があったので、今回もフィッシングライセンスを買うことに決めていて、釣り竿とルアーも現地購入。購入したお店も同じです。今回は、流れ込みのある所にあまり停泊しなかったのもありますが、わたしはボウズでした。8月14日の夕飯前に、I子と他のメンバーはグレイリングを釣り、日本から持参したちょっと高級な醤油でいただきました。今回、みんなの釣りの世話をしてくれた大学4年生3人組の一人T君。ありがとう。彼はフライをやっていました。ちなみに、写真は午後10時ごろです。

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