しまなみ海道2

(photoby AyaOkuma)
弓削島南側の浜での夜は、けっこう強い波の音に翌日が心配になりながら就寝。
11月24日朝起きると、昨日穏やかだった海に波が立っている。風もある。朝ご飯は、タヌキが出るとのことでソフトバケツに入れて倒れないようにしてテントに入れておいた残り物。ジューシーご飯を雑炊にし、炭火焼風味になっていた鶏肉、チャンプルを温めてみんなで食べる。
撤収して10時に出発。最初は潮と風の影響でいろんな方向から波が来る。津波島(ツバジマ)の西に来ると少し収まり、一安心。海図とコンパスを見ながら、遠くに見える島影がどの島だか確認できたり、重なる島影の濃淡による距離感がわかってきたり、時間と海図上の進み具合がつかめてきたり、あっという間に進んでいる感じの1日でした。コックピットからデッキバッグまでが女性にとっては遠いので、海図を挟む場所にちょっと悩みました。風や波があまりない時は、マップケースの1角をショックコードで繋いでおいて、スプレーカバーの上に置いて眺めていれば、コックピットのすぐ前に取り付けたコンパスと同時に見ることができます。でも、うねってきたりするとそういうわけにはいかないので、デッキバッグの上に渡したショックコードに挟んでおきます。こうすると、近視なのもあって、島の形くらいはわかりますが、島の名前などは全く見えなくなります。時々手に取って見ては、また挟む、というのの繰り返しでした。だいたい、1時間に1回浮かんだまま短い休憩をとり、昼は上陸する、というペースでした。
帰宅した時は、メモがなくても全てをよく覚えていたのですが、だめですね、1週間たって、昼上陸した場所の記憶はあいまいです。今回筆記用具を忘れてしまったのです。。。23日は12時44分干潮だったので、24日はさらに1時間ほど遅くなっているはず。潮流とタイドグラフをプリントアウトしたものをプリンターに出したまま忘れていたので、このあたり実践的に活用できませんでした。
伯方の塩で有名な伯方島を東側から西側に回り込む。途中、船折り瀬戸と呼ばれる潮の速いところを通り抜けました。潮を見ての行動だったので難なく漕ぐことができましたが、潮の流れが逆だととても漕ぐことはできないところだそうです。今回は小潮でした。伯方島と大島を夢結ぶ橋のたもとでビバーク。当初は最終日のことを考えて津波島まで漕ぐ予定でしたが、既に3時すぎ。曇天なので暗くなるのも早いから、暗い中漕ぐことになるのは必至、ということで,最終日にがんばることに。
2泊目のビバーク地は、道の駅の近くでした。地場もののほうれん草と、梅錦の純米吟醸酒4合、を買って、アイス最中をおやつに食べました。2日目の夜は、大きめの東屋があったのでそこをダイニングキッチンにして、みんなで一カ所に集まりました。私は、アウトドアに必ず持って行く、90秒でゆであがるショートパスタを茹でて、いただきもののエリンギなどキノコに黒こしょうとオリーブオイルの利かせた瓶詰めを和えて、ほうれん草も入れたパスタ。けっこう美味しかった。そして生野菜は嬉しい。その他、みなさんからもお裾分けをいただきました、
そうそう、先日銀座で1グラスの量が壜の形をした平たい紙のパックに入ったワインを手に入れていました。赤2種類、白2種類の4パックがセットだったので、それを持参。量はちょっと寂しいけれど、壜じゃないのが嬉しい。で1日目はいつものように赤ワインとオレンジジュースにクローブを入れてホットワインを作りました。あったまる。
考えて見ると、これは、初めてカヌーに乗ったユーコンの旅で覚えたものでした。というか、1997年のあの時はワインをただそのまま温めて、アルコールが飛んでしまったり、あんまり美味しくなかったりしたのでした。その後、雪山の遊びの中でオレンジジュースと混ぜること、クローブを入れることを覚えアレンジしたのですが、普段甘いお酒は好きじゃない私も、寒いキャンプでは大好きです。
そんなわけで、2晩目は、初めて白ワインでホットワインを作ってみました。渋みがありませんが、白でもそんなに悪くはないんだなあ、という印象でした。
そんなわけで、2晩目は、初めて白ワインでホットワインを作ってみました。渋みがありませんが、白でもそんなに悪くはないんだなあ、という印象でした。
夜、仲間のテントが、テント荒らしにあい、ちょっと残念な気分になりました。
3日目は日の出後すぐに撤収して漕ぎ出します。いろいろ話が盛り上がりましたが、24日のうちに就寝となりました。
そうそう、瀬戸内の砂の色は、ちょっと赤みがかった白っぽい砂です。関東は真っ黒なので、温かい感じがします。水温も漕ぎ出した因島大橋のところはけっこう冷たかったですが、南側にくるにつれてなのか、とってもぬるく感じました。
| 固定リンク | 0
コメント