火打ツアー2日目
5月4日。
朝、5時前から目が覚める。昨夜、9時の消灯後すぐに眠ってしまったので、すっきり。しかし、外は風が強い。炊事場が込み合う前に朝食を作って食べてしまおうと、6時前に朝食。雑炊。(今、考えると、この朝食が少なすぎたのかもしれない。。。。)
しばし小屋の窓から火打山頂を眺めながらのんびりまったり。3階の一番窓際だったので、いい眺め。連泊だから、食材などは置いていける。荷物が少し軽くなって嬉しい。
8時出発。
天狗の庭で、ちょい休憩。その後、場所の名前はよくわからないけれど、あと20分くらいで山頂、という所で、雪がゆるむのを待ちながら一本東側の尾根を滑ることに。シールをポケットに入れてその他の荷物はデポ。
やっと滑れる!!という嬉しさで、広い斜面を大きく回って(自分のイメージの中では)ターン。
この頃までは、元気でした。滑った斜面を登り返してもう一本、ということになり登り始めると、左足付根が痛い痛い。登りながら、もう一本滑るのはやめることに決めて、ゆっくりゆっくり荷物を置いてあるところまで戻りました。他の皆さんがもう一本滑って戻って来るまで、冷えないようにダウンを着込み、おにぎりを食べ、ゆっくり。風が強くて寒かったけどたぶん、休んでいてよかったと思います。
その後、薄日が差し、時折強い風が吹き付ける中、ピークへ向かう。
今だから、わかることですが、この日、足が痛いのでちょっと歩いては止まり、ちょっと歩いては止まり、という登り方をしていたのが、余計に悪かったような気がします。
前日の登りで、一歩一歩踏みしめるようにシールを信頼して歩くコツをちょっとつかんだので、三国内のときのようなびびりはなかったけれど、斜面で強風をまともにくらって一度転倒。あーーーー、稼いだ高度が台無し、とアタマをよぎりましたが、幸い2メートルくらい下がっただけで止まりました。
そして、また一歩一歩歩くと、突然開けて、山頂。足はぼろぼろ。それでも、到着したから、あとは滑りだあ。
滑る頃になって、ちょっとガスってきたので、ガスが切れるのを待ちながら滑る。正面と肩の間の斜面を滑り下りる。左足が後ろ足になると、抑えがきかない。足がシュテム状態のまま無理やリターンするから転ぶ。それでも楽しい。
天狗の庭のひと尾根(?)西側に滑り降りて、休憩。その後、シールをつけて登り、小屋の見える所に出ました。この日最後の登りが辛かった。左足は1センチ持ち上げるのが辛いくらい足の付根が痛い。斜度がある所を登るのはまだいいけれど、平地を歩くのが辛い。
で、小屋が見えるポイントで、戻り組と、サクラ沢組とに別れ、もちろん戻り組に入る。
2時すぎに小屋到着。
天気はいいし、先に上がるなんて悔しい気持ちもあったけれど、ここまで来られただけでよしとしよう、と自分に言い聞かせ、小屋で着替えてビールと相成りました。温かい日差しの中で飲むビールは美味しかった。
サクラ沢組は、3時半ごろ戻る。仲良くなったKちゃんが、「サクラ沢からの登りはほんとうに辛かった。最終日にあんなに滑れるなら行かなくてもよかった」と言うのを後で聞いて、ワタシには登れなかっただろうと思いました。
この日は、写真がほとんどないです。余裕がなかったんだな。
途中、出発してちょっとした後、グラブバッグが外れて落ちて後ろを歩くメンバーに拾ってもらったり、遅れ気味になって焦ったり、メンタルも落ち気味でした。風も怖かった。
この日は、小屋が少し空いたので、1階の広間で食事を食べてもいいし消灯までご自由にどうぞ、とのことだったので、5時ごろから夕食&宴会と相成りました。今回のメンバーは、ガイドの久我さんの他、リピーターが5名。初めての人がワタシともう一人。
カヤック系の人脈も含めて、知り合いの知り合いが発掘されたりして、世間は狭いなあなんて話になりました。小屋のスタッフの話も面白かったし、テレマークのことについてもいろいろ教えてもらえて充実感たっぷり。10時半ごろ就寝。
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