2月12日三国内BC
前夜、相当早寝したため、5時前に目が覚める。
山行きの用意をしてなかったので、行動食や、熱湯やあれこれを用意し、朝ご飯を食べる。今回は山の入り口まで車なので、宿でシールを貼ってしまいました。
札幌の雪仲間とテレ師匠と4人。阿武茶というパン屋さんでお昼のパンを調達。9時、道路の終点に到着。最初は北海道らしい林の脇のなだらかな道。天気はいいし、雪もいい。トレースはついているけれど、夜に降った雪がうっすら積もっている。まずはY子が先頭。ラッセルというほどではないけれど、30分で交代。私もだいたい30分先頭を歩く。だいぶ斜度が出てきて、シールでの登りのコツを少しずつ覚えながら楽しい。サングラスと帽子を忘れたため、ゴーグル&ヘルメットで登っていたので、ゴーグルは曇り放題。ヘルメットも暑い。
三国内は、地図に名前ものっていない山で三角点の名称が三国内となっている。北海道では初心者にも行ける雪山として、最近けっこう人が入っているそうです。969メートル。
頂上が見えた(と思った)頃、初めてシャリばてらしき状況を体験。なーんか、お腹がすいたという自覚はあったけれど、顔というか頭の血の気がすーっとひくような力の入らない感じがしたので、休憩を提案しようとしたら、H氏が先に「シャリバテだー」と叫び、渡りに船、とばかりにパンと魚肉ソーセージをかじりました。
先ほど見えたのは偽ピークで、その後方に森林限界を超えたかなりの急斜面が見えました。
ここから、泣きが入ります。風も強くなってきました。
足も心肺もそれほど疲れていなかったのですが、急斜面なので、直登はできず、ジグザグに登るわけれす。ジグを切るためには、キックターンか、一瞬直登の形になって切り返すのですが、体が固くてバランスの悪いワタシは、キックターンが苦手。しかも、雪崩た後があったり、木のまったくない斜面で滑落したら、と思うとますます腰がひけて安定が悪くなる。頂上はもう見えているのですが、最後の3、4回の切り返しで弱気になり
「わたし、もう、ここでまってる!」宣言。
テレ師匠のHSと、体がとっても柔らかいY子は既に山頂の模様。H氏に見守られながら、急登に泣きました。なんとか、励まされ、お尻をついて板の向きを変えながら、山頂についたら、そこは、羊蹄山から、寿都湾までの絶景。
やっぱり、あそこで待っていなくてよかった。最後の大ブレーキがちょっと悔しくもありました。
コーヒーで温まり、パンの残りを食べた後は、シールをはがして滑り出し。雪が柔らかいので、急斜面でもなんとかテレマークターンをすることができましたが、足の筋肉は最後の登りで売り切れ状態。
木がつんでくると、子どもスキーヤーのような、ボーゲン状態にもなりましたが、気持ちのいい雪に時々いい感じのターンもできて楽しかったです。滑りはあっという間でした。
車にもどり、靴を履き替えて、Y子がワタシを連れてきたかった、という新見温泉へ。とってもひなびた温泉で足を伸ばし、筋肉をほぐす。なんと、サービスでブリの入った汁、漬け物、ジャガイモのきんぴらを振る舞ってもらい大満足。
ヒラフに戻り、隣接ショップでウェアを試着し、買いそうになり、洗濯までして、夜は噂のドラゴンへ。ワインを3種類、ソース類の美味しいイタリアンを堪能し、いい気分で宿へ。前回のニセコで、友人のと取り違えてしまったストックを無事交換し、11時ごろまでしゃべったり飲んだりして、パンパンにはった筋肉がいとおしいような幸せ感を味わいながら眠りにつきました。
(photo by H氏 ありがとう!)
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コメント
ふふふ、これ読むとまだまだ新しい記憶が蘇ってニヤニヤしちゃうね。
まだ8と行きたいトコあります。
切り返し修行もいいけど、ザラメの気持ち良さも知って欲しいな!
投稿: ようこ | 2011年2月15日 (火) 22時30分
この一週間、自分で書いたのに何度もこの日記を眺めていました。それにしてもH氏と選んでいる写真がほぼ同じっていうのが笑いました。
仕事でもジグ切りのポイントに立っているのかもしれません。仕事ではピークを踏もうとは思っていないし、もうここまでで十分です。
ザラメねえ。山では、モナカ下のザラメしか経験がないなあ。いずれにしても湯巡りパス消費したいし、保証金バックしたいし、春本番あたりにまた。
投稿: 8 | 2011年2月19日 (土) 11時38分