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2010年11月21日 (日)

天までとどけ!制作ノート

文化祭が終わった。終わったということで、ホッとして、満足しています。舞台のできばえとしては、どうしても人手不足で細かい所まで行き届かなかった所が多々ありましたが、一人でやるってこういうことなんだな、とよくわかりました。

今まで、何本も発表会用の脚本を作ってきましたが、今回のは、全国津々浦々どこにいても、そして、時代が少しくらい変わっても、また使うことができそうなので、記録として残しておきたいと思います。

「天までとどけ!」
まずは、教科書教材「くじらぐも」のお話をもとにした歌。コーアオペレッテさんのページで見つけました。物語をなぞった歌になっていて、雲の上に行くときと、雲の上から戻るときの2カ所には台詞が入ります。その歌の前半を劇のオープニングに使いました。

行った先の雲の上は、「あいうえ王国」で、「かきくけ子クジラ」が住んでいます。子クジラたちが、雲の上に来た1年生に、あいうえおで遊ぼう、と誘い、言葉遊びが始まります。

言葉遊びのパートは、いろいろアレンジ可能ですが、今回は使ったモチーフは次のものです。
◆まどみちお「あいうえお」の詩
◆谷川俊太郎「あいうえおうた」の詩
◆ピタゴラスイッチのDVDブックにあった歌とタコスイッチを参考にして
あ〜んの言葉スイッチで押した文字から始まる面白い文
歌に乗せた回文
◆和田誠さんの「ことばのこばこ」という絵本から
頭とお尻の2文字や3文字がつながるしりとり(劇の中では「高級しりとり」と命名)
あるフレーズの文字を並べ替えて別のフレーズにする「文字のばらばらじけん」(命名8)
濁点がつくと意味が変わる言葉のフレーズ(「ガザダバかいじゅう」(C)伊東信夫さん という濁点をつけるかいじゅうが登場)

その他にもモチーフに使った言葉遊び系の絵本はたくさんあります。
今まで好きで見つけると読んでいた言葉遊びが、いろいろ浮かんできて脚本作りも楽しかったです。
年度当初から、1年生だからNHKの「にほんごであそぼ」のような事ができないかな、というイメージはもっていて、その中の演出を真似させてもらったりしました。

会場のお客さんを巻き込む演出は、見ている他の学年の子どもたちに好評でした。そして、1年生の国語の学習としても十分取り上げられる内容にできたことは、練習時間の確保の面でもよかったです。

場面転換の合図としてけんばんハーモニカでの演奏を取り入れる予定でしたが、仕込み時間の都合上今回はこちらでやってしまいました。その他、随所に、効果音やリズムをとるために、ウッドブロックや、リズム太鼓や、シンセサイザーのリズムボックスを使っています。

言葉遊びを音声だけで発表しても、消えて残らないので、視覚化する工夫をしました。1年生は自分たちでできる作業が限られているので、子どもに作らせたものと、パソコンの文字などでこちらで用意してしまったものとあります。

用意した小道具は以下の通り。
◆言葉スイッチ用「あ」〜「ん」のB6くらいの大きさのカード。段ボールに貼付けて、首から下げられるひもをとりつけて、首から下げて登場。(これなら1年生もなくしません)
◆回文を書いたもの。当初は、一文字ずつカードにして、回文を読むのにあわせて一文字ずつ上げて出し、もどって読むのに合わせて一文字ずつ下げる演出を考えていましたが、1年生には、スピード的に無理でしたのでやめました。
◆高級しりとりは、模造紙半分大に、「さよならさんかくまたきてしかく」とカルタの読み札のように子どもに書かせました。それを体の前に持って、相撲の土俵入りのように、ウッドブロックのリズムに合わせて動きながら、「さよなら三角またきてしかく」「しかくはベッド ベッドははずむ」「はずむは・・・」と一人ずつ舞台の中央に来たら言う、という演出をしました。
◆ガザダバ怪獣が濁点をつけるフレーズは、パネルにはっておき、舞台の後方に設置しました。小技として、子どもの名前をつかったのが受けました。例「山田さん、たいへん!名前がっ」の台詞で「やまた」と書かれた名札を見せる。濁点がたくさん出て来る名前ほどおもしろいです。この後で、ガザダバ怪獣を読んで濁点を取り戻し、ちゃんと「やまだ」にもどす、というオチ。
◆バラバラ事件のパートでは、文字のカードを用意して、一人一枚もち、並び順を変えました。3つのパターンでやったので、持たせる文字カード3枚の下を製本するようにとめて、太鼓の合図でぱらっと1枚目を落とすと二つ目の文字が出て次のフレーズになる、というようにしました。これは、誰にどの文字を持たせるか、頭を使いました。

全部で20分の舞台です。
最後は、「くじらぐも」の世界にもどって、「おや、もう時間だ。」「では帰ろう」という台詞で、冒頭の歌の続きの部分を歌ってエンディングです。

今回は、歌い終わったあとで、1年生になってできるようになったことをいくつか、呼びかけ風に言う台詞をつくり、「天までとどけ、1、2、3! もっともっと大きくなります」という台詞でシメました。

大道具はパネル以外なし。子どもたち70人は、基本的には全員舞台全面のひな壇に立っていました。
上演時間は20分。今回も時間を守ることができて一安心でした。

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