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2010年8月14日 (土)

つかこうへい「広島に原爆を落とす日」

シアター・コクーンにて同僚と観劇。
劇場に入るとアリスの「冬の稲妻」が流れています。同僚と雑談しながらも、意識は、なんで?戦争の話なのに・・・と音楽に向いたまま。その後も幕が上がるまで昭和50年代の歌謡曲やポップスのオンパレード。全ての曲がいっしょに歌えるくらいよく知っているものです。
冒頭の早口の台詞がほとんど聞き取れず、これは大丈夫かな、と思いましたが、主演の筧利夫さんが登場するとそんな心配もなくなり最後まで飽きさせることなく進んでいきました。奇想天外な虚構とヘタウマ的に挿入される歌やダンスで伝える今の時代を生きる自分も含めた人々と「戦争」の距離のリアルさの中で、つかさんはどんなメッセージを送りたいののだろう、と答えを求めながら見ていました。それは、戦争や国について自分の考えを持て、ということだったと思います。圧倒的な言葉の情報量と、そこここにちりばめられた笑い。ほとんど何も無い舞台装置。交錯する時代の違う物語。つかこうへいさんの芝居を見るのはたぶん「蒲田行進曲」以来でしたが、これまでこういう複雑な芝居を口立てでつくりあげてしまったなんて天才だなあと改めて思いました。
図らずも追悼講演となってしまった今回の芝居。「黙祷!」の台詞がありました。2回目のカーテンコールは、誰もいない舞台の真ん中にスポットライトがひとつ静かに照らされていました。

生はいいな。今年の学習発表会の構想も練らなくちゃ。なんて思いながら終電間際までビールを飲みながら話がはずむ夜でした。

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コメント

こんにちは。
検索で辿り着きました。

「冬の稲妻」は蒲田行進曲初演時のエンディングに使われていた曲です。
その他、客入時に流れていたBGMは、全て過去のつかこうへいさんの舞台で使用された曲なんです。
つかフリークの僕としては、その時点で涙が溢れそうだったんですよ(苦笑)
ロビーのポスターといい、追悼の色が濃い舞台でした。

投稿: イッチーー | 2010年8月14日 (土) 14時03分

イッチーーさん
ご訪問ありあごうございます。
今回の客入時のBGMはつかさんの舞台で使われた曲だったのですね。蒲田行進曲を見たはずなのに、全く覚えていませんでした。
そういうことがよくわからなくても、心に響く舞台でしたが、つかさんのことやいままでの舞台をよく知る人を泣かせるしかけがいろいろあったことを知り、改めてこの舞台を見ることができてよかったと思いました。

投稿: 8 | 2010年8月15日 (日) 08時37分

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