こんな仕事もしています
本日も出勤。もちろん無給。
成績書類作りもありますが、主たる目的は別。で、何をしたかというと、
卒業証書の公印と割印を押す仕事でした。
うんじゅーねんぶりに担当しました。
昨年もやったはずの相棒がノウハウを覚えていないので、
まだ新人と言われていたころ今の自分と同じくらいの先輩に教わったことを思い出して。
ハンコ押すだけじゃん、と思う方も多いと思いますが、これが神経も力も使う仕事なのです。
手書きで書かれた名前や生年月日と卒業生番号(建前上は校長の仕事です。)を卒業台帳(これまた担任の手書きでひもで綴じてあったりする代物)と照合しながら、間違いのないことを確認。
そして、木(ツゲだと思うけど)でできたハンコをきっかりまっすぐに、同じ場所に押すために、
ボール紙を印の場所だけ穴をあけたものを作ります。
1枚1枚証書の上にその型紙をのせて、印が動かないように細心の注意を払いながら置き、
両手でぶれないように押さえながら五秒くらい体重をかけてから、まっすぐ上に離すのです。
次に割印。本来は台帳と証書の両方に割って押すのですが、実際にはいらない紙を置いて半分だけ押すというのを2回繰り返します。これは公印よりは小さいので、力はあまり要りません。でも、証書の厚さ分の段差ができるためより注意が必要です。
小学校卒業というのは、人生の中でこの先どうしたいとか、これまでを振り返るとかいうことを、初めて自覚しながら迎える節目だと思います。だから、学校中が大切に心をこめて、おそらく一番静粛で格調の高い行事として準備を進めています。どの学校もこれは同じだと思います。
一緒にこの仕事をした相棒が、「どこにあるかわからないものベスト◯」に大学の卒業証書っていうのが上位にランクインしていたと話していました。
たぶん小学校のなんてもっとどこにあるかわからないのだろうなあ。
そして、こういう仕事も脈々と毎年続いているということは、あまり知られていないのだろうなあ。
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コメント
ども、土曜日出勤ご苦労様です。
角印を曲げずに押す為のゲージを自作ですか(笑
実は商品として存在します。
普段は出ないのですが、ここ数週間、問い合わせが多いです。
学校関係なんでしょうかね?
投稿: IKEG | 2009年3月14日 (土) 20時19分
えっあるの?知りませんでした。ゲージを作る労力を考えると買った方がいいかも?でも、使い勝手は必要十分かどうかが気になります。
証書の角に合わせると校長名の下の角印と証書上部の割印の両方の位置が決まるようにしています。
それと、一度に何十枚も押すのでどうしても渕に朱肉がついてしまうので証書を汚す原因になるのと、毎年証書の印刷が微妙に違ったりするので一年ごとに作り直しています。
投稿: 8 | 2009年3月14日 (土) 22時01分
残念な事に、会社の製造部門の私は、商品が有る事は知ってても、実物を見た事は有りません(爆
ですから、使い勝手は知らないんだよね〜
どうせ、毎年証書を印刷してるなら、角印も印刷すればって、思うのは邪道だろうか(笑
納品伝票なんかだと、印刷で済ますんだけどね〜。
投稿: IKEG | 2009年3月14日 (土) 22時23分
うーん。
よくわからないけれど、区のでっかい公印みたいなの(10センチ角くらいの)は赤で印刷されているのです。そこに、どの学校にも共通の文面と学校独自の校長名が黒で印刷されています。
区ごとに印刷に出しているのだと思うけれど、今回話題の公印は学校ごとに違う、個人でいったら実印みたいなものであることと、コストの面から手押しなんではないかな。
投稿: 8 | 2009年3月14日 (土) 23時10分
をを!はんこ押し!大変なんですよねえ。でも実は私はやったこと無いんですが。うちんとこでは教頭の仕事なのだ。
でも,来年度から印刷になるんだって>印鑑
今年が最後だぁ!とのたもうていたけど。ありがたみ的にどうなのかね。
割印は今まで通りだと思うけど。
投稿: ぼっち | 2009年3月15日 (日) 13時34分