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2008年9月24日 (水)

コメントから学ぶ

休み明けでなんとなくはっきりしない頭と体で出勤した本日、校内研究日であった。
今までも時々書いているが、現在勤務している学校で取り組んでいる研究は、学校を百科事典にしてしまおう、という構想の実現である。簡単に言うと、ウィキペディアの子ども版を作って活用させようというようなものである。
紙では長期保存ができないので、子どもが自分たちが学んだことや調べた情報をデジタル化して校内のデータベースに保存する。それを閲覧したり、コメントをつけたりする機能のある、エンサイクロペディアシステムを作り、現在稼動しはじめている。

今日の、提案授業は、そのコメント機能を使ったものだった。
登録されている本の紹介記事を閲覧して、読みたいと思った本を読み、その記事にコメントをつける、という活動をするのである。
コメントがつくと単純に嬉しい。その数が増えるとまたまた嬉しい。これは、ワタシ自身が体験的に知っている感覚でもある。まずは、これが子どもの学習(記事を書こう、コメントしよう)の原動力になる。が、それを持続させて学習を広げるためにいろいろ考えてみた。

そこで、コメントを内容から分析。こんなことは、パソコン通信を発展させ一時代を築いてきたここの読者のみなさまには、当たり前のことかもしれないですけれど、自分の覚え書きということで。
コメントは、元記事に書かれている題材そのものに対するもの(本の紹介だったら、本そのものに関するもの)、元記事の書き手の見方や感じ方に対する共感や反対意見など、すでについたコメントに対するコメントなど派生的に生まれた内容、という3種類に分けられると思う。

エンサイクロペディアに触れはじめたばかりの子どもたちなので、まずは、とにかく体験させることが必要だけど、コメント機能を介して、価値の高い学びや活動が生まれるようなしかをしていきたい。ブログでよく見られるような、より新しい情報、正しい情報の提供、それを受けて記事の修正(もちろんそのことを明記して)お礼、というやりとりを、子どもが学習に関する内容で行えるようなイメージ。または、オフ会が生まれるコメントの過程のような、コメントがコメントを呼び派生的に行動を起こすようなやりとりのイメージ。

アーノルド=ローベルのがまくんかえるくんシリーズの中に「おちばはき」という物語がある。がまくんはかえるくんに内緒でかえるくんの家の落ち葉をはきに行き、かえるくんはがまくんに内緒でがまくんの家の落ち葉はきをしに行くというお話。エンサイクロペディアの記事やコメントし合うことが身近になっていれば、この物語の紹介の記事を読んで、そういえばどこそこの落ち葉がたくさん落ち始めてるよね→自分たちも落ち葉はきをしようか、などというコメントや行動が生まれるかもしれない。もちろん大人のシカケは必要ですけど。

このシステムは、少ない予算の中でやりくりして構築してもらったシステムで、使い始めて見ると、フリーワード検索ができない、などダメな部分がけっこうあったりします。そして、ただシステムを立ち上げるだけでなく、それを法律で定められた学習の中に位置づけ、自分から進んで学ぶ子どもを育てるためのものにしなければなりません。
ひょっとすると、今後の教育に影響を与えるかもしれない、くらいの研究発表になるかもしれないし、うまくいかないと、単なるイロもので終わってしまう。わたしは、そこに多大なエネルギーを注いでいるので、やっぱり何らかの形で後に残る(校内的にでもよい)ものにしたい。

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コメント

コメント力って結構大事ですよねぇ
それよりもコメントを書いた時にスレ主がどう思うか、それを他の人が読んだらどう思うかとか他人を意識した文章を書ける様になるといいですねぇ

投稿: トミー | 2008年9月25日 (木) 12時43分

そうそう!!>トミー
ここ、間違っているよ、という指摘の仕方にしても、どう伝えたら相手が受け入れやすいか考えられる人になって欲しいのです。
日記では詳しく書かなかったけど、この研究は、言葉の力をつけることが大きなねらいの一つなんです。
今の子どもは、気持ちの表し方も教えないとうまくできないから。。。

投稿: 8 | 2008年9月25日 (木) 21時50分

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