おもちかえりし忘れ・・・
カイコです。5月の末に8組にやってきたカイコの卵。50個ほどあったのですが、現在15匹頭。
カイコは、黒い毛のあるケゴという最初の幼虫から、脱皮を四回して、5齢幼虫になると、シルクのもと、繭を作ります。
大学の「理科基礎」という授業で、カイコの解剖をしたことがありますが、カイコを見たのはその時だけ。もちろん育てたこともありません。3年生の理科では、形姿を変えて成長する生き物の飼育、観察が出てきます。昆虫の体の作りも学習するので、アゲハ蝶か、モンシロ蝶を取り扱うことが多いようです。
アゲハよりも雑菌などに弱いようで、桑の葉も街路樹から調達すると、排気ガスなどですぐやられてしまいます。だから、校内にある数本の桑の木から葉っぱいただいて育てています。桑にとってはたまったもんじゃないですよね。若芽から取られてしまうのですから。
以前3年生を担当したときは、アゲハを育てていたので、さなぎを冷蔵庫に入れて羽化する感動の瞬間をみんなで見られるように温度と時間の調整をしたりしたことを覚えています。
今回いろんな事情からカイコを教材にすることになったのですが、ちょっと困ったことがあります。それは、カイコガは自然にいるものではないということです。つまり、成長の様子を学習し、愛着をもって育てているにもかかわらず、昨年の3年生も、他の学校も、カイコガに羽化させていないのです。繭で工作したり、絹糸をとったりしているようです。
生態系が崩れるから、カイコガを放ってはいけないとか。←このあたりについては、同僚に聞いたlことなのですが、まだ調べ中です。ガを飼育するには餌の調達など難しい点があります。カイコガは餌を食べないようですが、同じ卵から生まれたカイコガ同士後尾して卵を生んでも、ちゃんと生き延びるカイコは生まれないそうです。
自然にいる昆虫という意味で、アゲハはよかったなあと改めて思います。でも、子どもが帰った後、心配で桑の葉を足したりしながら世話をしていると、かわいいのですよ。おととい一匹繭になりました。今日、職場で仕事していると、桑の葉をとりに何人もが学校に来て、先生、繭になりました、という電話も一本かかってきました。週末2日間放置しておくと、死んでしまうので、交代で持ち帰って世話をしているのです。当初の予定では、一人一匹頭育てさせようと思っていたのですが、結局4人グループで2匹〜3匹。ガのことも考えると、これくらいでよかったのかもしれません。図工じゃなくて理科だから、ガにしてあげたいと思いますが、月曜までにもう少し調べて結論を出そうと思います。子どもたちにちょっと話してみたのですが、みんな名前までつけて(わたしには見分けがつかないのですが)かわいがっているので、カイコガにする、と言っています。カイコがメイン教材として教科書にのっていない理由の一端がわかったような気がしました。
で、一匹、教室に置き去りにされたカイコを、休日出勤したついでにお世話。餌を食べなくなっているので、たぶん繭になるのだろうと思われたので、専用の部屋を準備してあげて、お持ち帰りしよう、と思っていたのに、職員室のデスク上に忘れてきてしまいました。
手に入れたカイコは、金色の繭になる種類でした。天然の繭を見たのは初めてでした。
今の新幹線は、カイコをもとにデザインされたそうです。
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コメント
こんにちは~。
妙に納得!
カイコが新幹線のモデルなんだ!似てるぅ~。
昔、かいこ飼ってたことを思い出したよ。
でも、、、かわいいとは思えなかったけどね。
(^^ゞ
投稿: Yuko | 2008年6月29日 (日) 13時36分
もうやめちゃったけど、カミさんの実家が養蚕農家でした。
こちらはガにしない方の典型ですが、元のタマゴはどこから調達してたんだろ???
投稿: さんちゃ | 2008年6月29日 (日) 14時18分
そこに反応するのはyukoらしいなあ。「のぞみ」だと思います。
学校は、養蚕農家から分けてもらったりしています。あとは、シルクセンター(横浜)では有料で分けてもらえます。卵は冷蔵庫で保存すれば1年くらい大丈夫だそうなので、養蚕農家は、卵を産ませる用のカイコもいるのではないでしょうかね?>さんちゃ
投稿: 8 | 2008年6月29日 (日) 20時59分